四国会会長の長地孝夫でございます。開会にあたりまして一言ご挨拶を申し上げます。
本日は日本公認会計士協会四国会第50回定期総会を開催いたしましたところ、会員・準会員の皆様方はもとより、四国財務局から総務部長畑山世一様、同理財部長井上浩様、香川県知事代理香川県審議監工代祐司様、高松国税局長代理税理士監理官梅川和哉様はじめ多くの御来賓の皆様方にご臨席賜っておりまして、誠に有り難く厚く御礼申しあげます。
また、協会本部からは梶川融副会長におこし頂いておりますので、後ほど本部会務報告ということで、協会の「今」につきまして詳しくお話頂けるものと期待しております。
さて、協会本部の森執行部も来月の定期総会終了をもって任期満了で退任することになりますし、四国会の我が執行部も今回の総会終了と共にその役割を終えることになりますので、この機会に3年間を簡単に振り返ってみたいと思います。
私が四国会会長に就任すると同時に協会本部の常務理事に就任した3年前の状況は、東京の議員会館における国会議員まわりや地元の有力国会議員への陳情など税理士法の改正問題への対応に多くのエネルギーをそそいでいたため、協会全体としては新しい施策に手を付けるのが遅れている感がありました。
しかしこの問題が解決した後は、農協制度改革に伴う公認会計士による農協監査への対応を始めとして、明治以降長らく単式簿記の世界であった地方公共団体の会計に対しまして、総務省が公表した「統一的な基準による地方公会計マニュアル」に基づく固定資産台帳の整備を始めとして、複式簿記による貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書及び資金収支計算書の財務四表を作成する指導、私立幼稚園が認定こども園に移行した場合の、それまでの私立学校振興助成法監査から新制度のもとにおける公認会計士監査継続への対応、一定規模以上の社会医療法人や社会福祉法人に対する会計監査人制度導入への対応など、主として非営利・公会計分野に主戦場が移ってまいりました。
これらは私共公認会計士が、長年にわたって我が国の企業会計の世界における会計・監査インフラを支える重要な役割を果たしてきたという実績をもとにして、新しい非営利・公会計分野においても一定のガバナンスを担ってもらいたいという政府行政サイドの期待によるものでありますので、これらの期待に十分に応えていくとともに、従来から提供している監査や会計・税務業務における品質を担保するためにも、継続的な研修の受講が必要不可欠であることから、ご案内のように私共は倫理や税務、監査品質といった必修科目の単位取得を含めて3年間で120単位を取得する義務が課されています。
このCPEの義務に関しましては、四国会が全国の16地域会に先駆けて、私の任期中の3年間連続して100%を達成することができたことは、会員皆様方のこの制度へのご理解と継続的な受講のご努力によるものであり、会員の皆様方や裏で支えてくれた事務局長を始めとした事務局の御尽力に感謝すると同時に深く敬意を表したいと思います。どうもありがとうございました。
また昨年高知で開催した西日本連合総会高知大会におきましては、受入れ県である高知県部会が極めて少人数であるにもかかわらず非常によくやってくれたために、280人を超える参加者の方の中から「とても素晴らしい感動的な大会だった。ぜひまた行きたい」という声が私のもとにたくさん寄せられていますし、再来年の平成30年には、このCPEの一環でもあります日本公認会計士協会研究大会を徳島県で開催することが決まっておりますので、長年にわたるお遍路さんの受入れを通して培われてきた、四国の伝統文化であります「お接待の心」で、全国各地からおいでになる参加者をお迎えできればと考えています。
以上申し上げましたようなことから、会員の皆様方にはこれからもいろいろご苦労をおかけすることになろうかと思いますが、これらの施策を担当することになる次の石川千晶執行部に対しましても、皆様方の積極的なご支援とご協力をお願い申しあげまして私の御挨拶とさせていただきます。御清聴頂きどうもありがとうございました。